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研究紹介

本研究の背景と研究体制について紹介します

日本農業最大の問題点は、農家の耕作地が複数箇所に分散する、いわゆる「分散錯圃」(ぶんさんさくほ)にあります。農家の作業時間の10〜15%が圃場間の移動に割かれるという事例研究もあるなど、農家は自身の耕作地を集約して移動時間を短縮するインセンティブを持ちます。

 しかしながら、わが国では農業所得の不安定さや農地の資産保有意識などにより農地の取引が活発に行われておらず、また、農地の貸し借りの調整も人の手で行われているという技術的な制約などから、農地の集約・集積はなかなか進んでいません。

 そこで本研究では、農家の耕作意向情報(「耕作したい農地」はどこか、「耕作したくない農地」はどこか)を専用Webアプリを通じて収集し、「耕作したい農地」と「耕作したくない農地」をマッチングさせることで、農家の意向が反映された農地の集約・集積案を作成する手法を開発しています。

研究メンバー

マッチング理論を用いて農地を交換するという本研究は、黒阪と小野寺が2020年からスタートさせた、実務面と学術面を相互に乗り入れる研究体制をとります。

黒阪健吾

黒阪 健吾

研究代表者

1984年生まれ、北海道札幌市出身。北海道大学 大学院経済学研究科博士後期課程修了。専門は実験経済学。2013年に博士(経済学)取得。北海道大学経済学研究科助教、北海道武蔵女子短期大学准教授、広島修道大学経済科学部准教授を経て、2024年4月より東北学院大学経済学部准教授。

​メッセージ

「みなさんの農地に関する要望を調整するために経済学を役立てます」

小野寺直喜

小野寺 直喜

共同研究者

1982年生まれ、岩手県奥州市出身。北海道大学 大学院公共政策大学院専門職学位課程修了。専門は公共政策学。2011年に岩手県入庁。農協指導、地方交付税算定補助、科学技術振興業務等に従事(人事交流による銀行業務・投資業務含む)。2024年4月から、県職員の職務を休職し、岩手県立大学総合政策研究科博士後期課程で農地集約事業について研究中。

​メッセージ

​「農地集約で新たな扉を開きましょう!!!」

研究チーム.HEIC
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